子どもに暗示をかける?

長男の運動会前日、
「○○、あしたかけっこがんばってね!」
と私が声をかけると、
「うーん、1番にはなれないなぁ。練習でもいつも3番だし、□□くんには去年からぜんぜん勝ってなしし・・・。」
 長男の小学校は、小さな小学校で1学年が50人ほどで2クラスです。かけっこのメンバーもほとんどかわらず、練習でも勝った事がないので、あきらめモードでした。
 走る前からこの態度に、私はちょっとムッとなって、
「やってみなきゃわかんないでしょ!がんばりなさい」
と言いましたが、
「ゼッタイ無理だって!」
と怒り出してしまいました。
 私もしょうがないかと、あきらめましたが、このやりとりを聞いていた夫が、反応しました。


 夫は、走る前からあきらめている息子の態度がどうしても気に入らなかったらしく、父と息子の話し合いが始まりました。
 夫は私より冷静で、怒るというようりは、なぜ遅いのか、相手とどこが違うのか、どうしたら早く走れるか、など分析しながら話をし、今までの、息子の成功体験を思い起こさせながら息子をその気にさせました。
 話し合いの結果、スタートに問題があること、かけっこではなくて障害物競走であることが分かりました。
 それから、リビングでスタートダッシュの体勢の練習を何回も何回もして、障害物のアミのくぐり方も教えました。
 その後、2人で近くのドラッグストアへ行き、ヴァームゼリーを買ってきました。
 夫は、
「これは、マラソン選手とかが飲んでて、体にエネルギーを一杯にして早く走れるから、明日の朝飲んで行ったら大丈夫」と息子に説明していました。
 次の朝、そのゼリーを飲んで学校へ行きました。
 そして、問題の障害物競走。
 練習していた通りの体勢でスタートを切れて、今までに見たこともないような必死の形相で一生懸命走っていました。障害も上手にクリアーし、見事、同着1位になりました。(同着だったので、ゴールした後、じゃんけんに負けて2位になりましたが。)
 すごーーーい。やればできるじゃん!!
 息子は、チョーご機嫌で。すごく自信がもてたのと、やればできるということを実感したようです。
「あの、ゼリーがずごくきいて、足が軽くなったような感じがして、速く走れたんだぁ。」と言っていました。
 ほんとに子どもは素直です。子どもの中にある能力を上手に引き出してあげるのは親の役目だと感じました。

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